ブログ&コラム

Blog&Column

ブログ#1 20210509 そもそもキャリアとは3Dではないか

先日、ラーニングイノベーション論を学んだ仲間の
「そもそもキャリアって、何?」という問いに自分なりに考えてみた。
私の答えは「キャリアとは仕事に関わる経験、スキルだけでなく、その人のプライベートな場面も含む人生体験から培った全てであり、全人生」である。
数名がライングループでコメントをしていたが、人それぞれ違うので面白く、調べてみた。

———-

キャリアの語源は、ラテン語の「carrus(荷馬車)」です。
荷馬車が通った後には車が通った跡である轍(わだち)が残ります。
人生もそれと同じように、過去に辿った跡から道ができ、キャリアが形成されます。
つまり、キャリアとは過去から連続して続いていく「道のり」のようなものだと
いえるでしょう。

■厚労省によると

厚生労働省が提唱しているキャリアの概念(※1)の中には、
『時間的持続性ないしは継続性を持った概念』として定義されています。

本来キャリアとは、就職・出世・現在の仕事等の点や結果を指す言葉ではなく、
働くことに関わる「継続的なプロセス(過程)」と、
働くことにまつわる「生き方」そのもの
を指しているのです。

つまり、キャリアを積むということは、この仕事の経験を積むという事だけではなく、
その仕事に取り組むプロセスの中で、身につけていく技術・知識・経験に加えて、
人間性を磨いていくこと、そしてプライベートも含めた自分自身の生き方を
磨いていくことなのです。

※1:引用 厚生労働省『キャリア形成を支援する労働市場政策研究会』報告書

■文科省によると

「個々人が生涯にわたって遂行する様々な立場や役割の連鎖
及びその過程における自己と働くこととの関係付けや価値付けの累積」

※引用 文部科学省『キャリア教育の意義と内容』

■私は国家資格キャリアコンサルタントの資格を持っており、
こちらは厚労省のWEBサイトにはこのように表記されている。

「キャリア」とは、過去から将来の長期にわたる職務経験や
これに伴う計画的な能力開発の連鎖
を指すものです。
「職業生涯」や「職務経歴」などと訳されます。

※引用 厚生労働省「キャリア形成を支援する労働市場政策研究会」報告書

なるほど、役所の所轄によっても定義が違うんだ。
厚労省は仕事に関することに重点を置き、
文科省は個々人の生涯に渡ってというように、幅が広いような気がした。

ついでに学者によってどうかグーグル検索してみた。
まだほかにも調べたい学者はいたが、取り急ぎすぐに分かった学者のみ、
出典不明のものもあり。

■D.ホール
キャリアとは、あるひとの生涯にわたる期間における、
仕事関連の諸経験や諸活動と結びついた、態度や行動における個人的に知覚された連続

■D.フェルドマン
諸個人が仕事生活の全体を通じて担う、職務の連続をキャリアと呼ぶ。

■金井壽宏氏
長い目で見た仕事生活のパターン。
成人になってフルタイムで働き始めて以降、生活ないし人生全体を
基盤にして繰り広げられる、長期的な(通常は何十年にも及ぶ)仕事生活における
具体的な職務・職種・職能での諸経験の連続と、
(大きな)節目での選択が生み出していく階層的意味づけ(とりわけ、
一見すると連続性が低い経験と経験の間の意味づけや統合)と、将来構想・展望のパターン。

※働く人のためのキャリア・デザイン PHP新書

■木村周氏(残念ながら、つい先日亡くなりました)
キャリアとは,個人の立場に立てば,何らかの意味で「働くこと」を
中核として人生を生きることである。
そのためには「働くことの意味」を 個人に理解させ,実践させることは,
当然のことながら,まずキャリア・コンタルタントの第一の仕事である。

■渡辺三枝子氏
「キャリア」という英語は、元々は道路や競馬場のコースを意味するフランス語から発しており、
動詞としては「疾走する」であり、同義語としては、「前進」「進行」「轍」などがあり、
それらの言葉から、「キャリア」という言葉には、時間的経過と流れと、
前や後、横に「進む」動きとかが含まれている
ことが明らかである。

————————

そこで私はFBで「『キャリアとは何か?』」と問われたときに
何と答えますか?」と質問をした。
すると、FBフレンド約70名がコメントしてくれたので、グループ分けしてみた。

( )の数字は同じ答えだった人数

■経験
・経験(1) 経験値(2)
・経験。仕事に限らず、子育ても家事も。
・積み重ねてきた経験
・良かったことも悪かったこともすべての経験
・仕事を通じた経験や実績

■人生
・生き様(2)
・人生(2)
・Way of life. QOLとの対比
・人生のストーリー(自分の意義付け、意味づけ)

■足跡・道
・自分の足跡
・生きてきた足跡
・生きてきた足跡、そしてこれから歩む道
・これまでとこれからの道。そこに見えるもの。あるもの。
・歩んできた道
・道程(ミスチルの終わりなき旅)

■軌跡・轍
・戦略的に構築できる人生の軌跡
・これまで歩んできた人生の軌跡
・個人がこれまでに経験してきた軌跡
・轍(2)

■自分
・自分の魅せ方
・市場価値
・自分にできること
・自己承認
・自分の中にあるいつでもどこでも持ち回れること
・私は私
・利他と利己を折り合わせる手段

■能力
・知識、経験などから構成されているけど、自信につながるもの
・その仕事をするための能力

■時間軸
 
過去
・積み上げ
・社会での経歴
・背負ってきた責任の蓄積
・ヒトのために積み重ねた日々
・過去の自分
・時間軸、特に過去~現在まで
・アンラーニングを難しくするもの

未来
・未来へのタネまき
・明日へ繋がるエネルギー

過去―現在―未来
・playの延長線上にある
・大人の階段
・journey
・その人にとっての人生脚本

■その他
・感染しているけど発症していない ・抗原陽性 ・航空会社 ・官僚 ・保菌者 ・荷台
・B型肝炎、C型肝炎 ・ドコモ ・アミノ酸(某食品会社勤務)
・国民の三大義務。教育、勤労、納税

ご多忙なところ、ご協力いただき、みなさまありがとうございました。
私はいつもストライクゾーンが広い質問をしてしまうので、
幅広い答えが返ってくるという副次的な気づきも得ることができた。
前提を揃えることが大事だと言われるが、まずはキャリアという言葉についても
これだけ捉え方が違うことを前提に、意見を述べなければならない。
   
なかに「キャリアという言葉自体に深い意味があるのではなく、
使う人がどんな想いを乗せて、意味づけしているのかによって、
変わってくるのかもしれません」とコメントしてくれた人がいたが、
まさにそのとおりである。
  
つまり、結論だがキャリアとは「3次元(3Ⅾ)である」ということに気づく。
立体なので3つの軸が考えられるが、一つは時間軸。
過去→現在→未来をすべて含み、もう一つの軸は仕事かプライベートかだが、
私の場合はワークライフミックス。
そして最後が知識、能力、教養などその人が積み重ねてきたこと。
人間としての厚みである。
普段はそこまで深く考えていないことを考えさせてくれた学友に感謝。
これからもまだまだキャリアのjourneyは続く。