「学び直しというより、学びほぐしです」
5年前になるか、福岡女子大の社会人学び直し大学院の
「イノベーション創出力を持った女性リーダー育成プログラム」を受講したときに、
コーディネーターのKさんに聞いた言葉である。
そのときにとってもキャッチ―だった「イノベーションについて学びことができる」
というところに惹かれて申し込んだが、「学び直し・・・」はフィットしていなかった。
ヤンキー更生のような印象を受けるし、別の表現がないかなと思っていた。
(ごめんなさい!)
「学びほぐし」とは、手編みのセーターの糸をほどいて、また新しく編み直すこと。
先日の6期生の開講式で再び聞いて、この表現がぴったりフィットすると私は思う。
また、「学びほぐし」はアンラーニングとも言われる。
アンラーニングは今まで得た知識や経験を一度置いておき、ゼロベースの視点で
改めて見直し、また新しい何かに出会えるということ。
私は編み物をするとふわっと編むことができず、大量の毛糸を使ってガチガチに
編んでしまうタイプ。
だから、解くのがとっても大変なんだけど、着心地のよいセーターを編むためには
この作業が必要だった。
リカレント教育について、文科省は次のように定義している。
「リカレント教育」とは、「学校教育」を、人々の生涯にわたって、分散させようとする理念であり、
その本来の意味は、「職業上必要な知識・技術」を修得するために、フルタイムの就学と、
フルタイムの就職を繰り返すことである。
(日本では、長期雇用の慣行から、本来の意味での「リカレント教育」が行われることはまれ)
我が国では、一般的に、「リカレント教育」を諸外国より広くとらえ、働きながら学ぶ場合、
心の豊かさや生きがいのために学ぶ場合、学校以外の場で学ぶ場合もこれに含めている。
(この意味では成人の学習活動の全体に近い)
こんなに世の中が全速力で動いているときに、
「20年も30年も前に勉強したことで生きていけるなんて思うほうがおかしい」
21年前に独立したときから私は言い続けている。
リンダ・グラットンより前に言っているんだけど、私は知名度も説得力もない(笑)
学びに環境は大事で、学ぶ仲間はマストである。
これからもだし昆布のように学びほぐされたい。